茨城の地酒を呑む

茨城の地酒(日本酒)を紹介。茨城は水戸黄門以外にも沢山の魅力があります。

花の井 純米吟醸 明笑輝(西岡本店・桜川市)

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真壁高校の生徒が蔵人と共に仕込んだ酒である。
 
しかも高校生が栽培したコシヒカリを使って造られている。
 
すごいな。
 
詳しいことはこちらを参照していただきたい。
 
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高校生杜氏とかすごいかっこいい。
 
 高校生が造った酒ってどんなだろうと思いながら呑んでみた。
 
呑んでみてびっくりした。
 
かなりハードボイルドな酒だ。
 
酸・渋・苦のまさに左党好みの酒である。
 
っていうと「それってどうなの?」と思う人もいるかもしれない。
 
だからはっきり言っておく。
 
これはいい酒だ。
 
とても高校生が仕込んだとは思えない。
 
もちろんちゃんとプロの杜氏さんが仕上げてるんだろうけど。
 
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酸・渋・苦というと不味いのか?というとそうではない。
 
このへんが日本酒の味わいを表現するうえで誤解を招くところであろう。
 
また逆に、甘い=不味いという誤解もよくある話だ。
 
そのへんを簡単に説明したい。
 
コーヒーの味は?と言われれば、苦みがまず挙げられるだろう。
 
ではコーヒーは苦いから不味いのか?というとそうではない。
 
もちろん、苦いから嫌いだという人もいるが、コーヒー好きな人はその苦みにハマるのである。
 
酒もしかり。
 
この程よい苦みと渋み。その奥にある米の旨味。
 
こういう酒はあたりめがハマる。絶妙なマリアージュを醸し出す。
 
高校生やるじゃないか!
 
高校の先生にはこの酒を造った生徒たちに最高の成績をつけて頂きたいね。
 
でも、高校生杜氏たちは酒呑んだらやっぱり謹慎指導とか受けるのかな?
 
その辺は無礼講にしてやってもらいたいな。(笑)
 
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話は変わるが、今真壁地区では街をあげてひなまつりが行われている。
 
土日となると観光客で街中が活気づく。
 
花の井の蔵元でもちゃんと雛飾りがあって、面白いことにひな人形たちが酒宴をひらいている(笑)
 
真壁は歴史ある街並が有名だ。しかし東日本大震災によって、瓦屋根が落ち、壁が崩れ大打撃を受けた。
 
そんな真壁に明かりを灯そうと始まったのが、花の井と真壁高校のコラボ企画である。
 
この酒の銘柄、「明笑輝」は震災に負けず明るく笑って輝こうというメッセージである。
 
花の井の蔵元、西岡本店の公式ページはこちら
 
香りの高さ:控えめ
味の濃淡さ:標準
ハードボイルドな酒。いぶし銀な男子だな。って意味分かんないか(笑)
甘さはほぼなく、旨味の上に乗っている酸・渋・苦味がメイン。