霧筑波 無濾過本生うすにごり 波留起多里(浦里酒造・つくば市)
春来り…。
っつうか、とっくに過ぎていったかw
実はずっと呑んでみたかったのだが。
ズルズルとタイミングを逃し続けてきたw
昨日から関東地方は梅雨入りしたらしい。
タイミング的に遅めだったが、春の思い出に浸るにはちょうどよい。
本来は花見しながら呑むべき酒ではあるが。
まぁ、花より霧筑波である。
波留起多里(はるきたり)という銘柄のお酒。
初絞りを低温で熟成させたお酒らしい。
うすにごりとうわけで僅かに澱がらみ的な感じである。
桜の季節にはもってこいだろう。
霞がかる春だ。
このラベルの絵も服部正一郎さんの作品らしい。
服部さんは霧筑波のラベルの絵を描いた洋画家だ。
霧筑波のラベルを初めて見たとき。
「ん?ワイン?」
って思ったっけなぁ。
なにせ四号瓶はワインボトルみたいだし。
さて、このお酒の味わいについて。
霧筑波にしては割とシャープな味わいである。
霧筑波の持ち味であるまろやかさも感じられるが。
初絞りゆえの荒々しさがちょっと落ち着いた感じ?
淡麗な味わいの中に澱の味がよく馴染んでいる。
なんっつうかな、前に呑んだ寫樂の純米吟醸に似ている。
そう考えると、本醸造ながら純米吟醸並み。
うーん、なかなか秀逸な酒だ。
後味もスッキリしている。
香りは控えめ。
よくありがちな、酒粕による甘酒のような風味はあまりしない。
にごり酒的な雰囲気は意外とない。
が、すっきりしている。
甘味もほんの僅かで辛口と言ったらほうがしっくりくる。
来年は花見しながら呑みたいね。
さて、これから梅雨そして初夏を迎えるわけだけど。
いろんな酒屋で夏酒入荷の知らせが入ってきている。
今度こそタイミングを逃さずに夏酒を呑みたいな。
香りの高さ:控えめ
味の濃淡さ;標準
淡麗な酒質に澱の味わいが加わる。まろやかな霧筑波にあっては割とシャープな造りだ。が、これはこれで旨い酒だった。