渡舟 純米吟醸 ふなしぼり(府中誉・石岡市)
渡舟初めて呑んだ。
ずっと呑んでみたかったけど、いい値段するからさ。
ある程度茨酒呑んだし。
うーん、次は渡舟しかないかな。
なんていいながら。
高い酒には理由ってのが必要で。
本当はなんかの御祝がいいけど。
純粋に趣味の領域。
贅沢しちまった。
まぁ、しかし、そんなわけで。
僕の茨酒武者修行もひとつ区切りがついたような気分。
とは言うものの、まだまだ呑んだことないお酒ばかりだが。
そんなわけで今後も引き続き茨酒の旅は続く。
酒を呑めるだけの健康とお金が続くことを願う。
さて、味わいについて。
フルーティな香り。
マスカット?パイン?
そんな感じ。
けど、甘味は控え目で、なんつうかなぁ。
酸っぱくないグレープフルーツのような感じ?
そんで、微かな苦味がアクセントになっている。
と言いつつも、この酒に至っては。
フルーツで例えようとするには限界がある。
実は、なんとも表現しにくい。
けど、他によい表現方法がなくて。
僕はまだまだいい大人になってないな、と。
なんとも、落ち着いた大人の味わい。
あ、もちろん、そりゃ旨い。
このお酒をちゃんと表現できるようになるには、
まだまだ 知らない味がたくさんあるな、と。
でも、あえて生意気なこと言っておこう。
このお酒は旨い肴と出会ってこそ、
その旨さの真価がさらに発揮されるんじゃないか、と。
なんかそんな気がしてる。
で、そのマリアージュに関しちゃ。
40代ぐらいになってやっと分かるようなさ。
年齢重ねるごとに旨いもんってわかるような。
そりゃ、まだ30代だからなぁ。
と自分に言い聞かせつつ。
最後に悔し紛れに言っておこう。
これが、渡船という酒米の味なんだろう。
実に深い味わいだ。
ちなみに、府中誉さんは、
渡船という幻の酒米を復活させ、
地元で栽培し、酒を造る、という。
言わば、夏子の酒茨城バージョンの造酒屋さんである。
このお酒を造るまでに相当な苦労があったろう。
そんな酒なのである。
【メモ】
◇香りの高さ:控 ・・★・・ 高
◇味の濃淡さ:淡 ・★・・・ 濃
◇甘味:★
◇含み香:大人フルーティ。
落ち着きのある酒質。深い味わい。渡船味。40代ぐらいのいい大人気取りになる酒。30代の僕にとっては、分かるようで分からない、そんな感覚。正直言うと。でも、旨い酒であることには変わりない。