茨城の地酒を呑む

茨城の地酒(日本酒)を紹介。茨城は水戸黄門以外にも沢山の魅力があります。

武勇 純米吟醸 しぼりたて(武勇酒造・結城市)

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武勇のしぼりたて。

本生純米吟醸

 

フレッシュな呑み口。

爽やかな吟醸香

新酒っぽい荒々しさ。

フルーティな後味。

 

力強いと言ったらよいだろうか?

若々しい味?

エネルギーが溢れてるような。

 

口に含むと初めはわりと暴れるけど、

それでいて余計な味はなくて。

 

甘味と酸味、それから酒の旨味と辛味、

それぞれお互いに主張しあう感じで。

 

でも最終的には、

なんかバランス整っているな、と。

最後にとても綺麗な余韻が残るのである。

 

この辺がさ、さすが武勇、

うめーなと感じるのである。

香りもいいし。

 

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前にしぼりたて呑んだときの印象と、

だいぶ違って感じたのは味の濃さで。

 

「あれ?こんなに濃かったっけな?」

っていう。

 

思わず自分のブログ開いて、

前に呑んだ時の印象を確認しちまった。

 

武勇 純米吟醸 しぼりたて(武勇酒造・結城市) - 茨城の地酒を呑む

 

なんかもっとまろやかな、

吟醸って感じの酒だったよなー、と。

荒々しいところがなくて、

綺麗な印象だけが残っている。

 

多分、だ。

そう感じるのには2つ原因がある。

 

原因その1。

淡麗な霧筑波のあとに呑んだせい。

そりゃ、そうだよな。

明らかに濃いと感じるだろうな。

 

原因その2。

しぼりたて24BYは3月に呑み、

しぼりたて25BYは12月に呑んだ。

要するに4ヶ月という時間差が、

味わいの違いを作り上げた?

 

もっと簡単に言えば、

熟成が進んだってこと。

 

武勇の酒造りが大きくぶれることは、

あまりないだろうから。

今年と去年の酒が全然違う。

なんてことはそうはないだろう、と。

 

って、実は全然違う造りだったりして。

 

まぁ、いいや。

ごちゃごちゃ書いたけど、

ともかく、旨いからよいのである。

 

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とりあえず、だ。

本生とは百も承知で、

燗酒呑みたくなって。

 

もったいねーな、

とは思いつつも燗にしてみた。

 

燗にすると酸味が開いたのが、

僕的には意外な展開で。

へー、こうくるかって感じだった。

甘旨味が膨らむと思ってたから。

 

若い酒ってこうなるのかな?

熟成された武勇の酒とは真逆だ。

 

まぁ、でも悪くない。

普通に旨いし。

2合ぐらいは燗酒で頂いた。

 

しかし、武勇のしぼりたては、

やっぱり冷酒か冷やがいいかもな。

そのフレッシュさを存分に味わうのが、

オツだなと思った。

 

わざわざ燗にすることはないな、と。

 

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さて、このお酒が熟成されて、

来年の9月にひやおろしになる。

 

しぼりたてのフレッシュさと、

ひやおろしのまろやかさ。

 

師匠の安藤さんが言うには、

初鰹と戻り鰹だぜ、と。

 

なるほどな。

 

どっちが旨いか?

もちろんどっちも旨いわけだ。

味の性格が違うだけでさ。

 

2013年という区切りでは。

武勇の酒に関しちゃ、

24BYしぼりたてで始まり、

25BYしぼりたてで終わる、

という、そういう一年になった。

 

余計な話をすると、 

酒シーズンという区切りでは。

25BYしぼりたてが、

武勇の開幕酒になるわけだけど。

 

まぁ、ともかく。

武勇の酒が旨いってことが、

この一年でよーくわかった。

 

僕の茨酒武者修行において、

今年の最大の収穫は、

武勇の味を知ったことだな、と。

 

それもすべて安藤酒店さんのおかげで。

毎度よい酒を紹介して頂き、

本当に感謝している。

 

来年も、

もちろん武勇を沢山呑むつもりである。

 

【メモ】

◇香りの高さ:控 ・・★・・ 高

◇味の濃淡さ:淡 ・・・★・ 濃

◇甘味:★★

◇含み香:余韻にりんごの様なフレーバー

フレッシュな感じで力強い印象。けど、荒々しさの中にとても綺麗な酒の味がある。その辺がたまらない。