来福 MELLOW(来福酒造・筑西市)
どうしてもこの酒が呑みたくて。
安藤商店さんにお願いして、
わざわざ取り寄せて頂いた。
ほんとありがとうございます。
来福のMELLOW。
昔、小さい頃、メロー・イエローを、
メロン・イエローだと思っていた。
ちなみに、mello yello.
w が無いんだよな、確か。
子どもにメローはわかるまい。
メロンじゃなくて、メロー。
従兄弟の兄ちゃんに、そう教わった。
へー、確かにな、メロン味しないし、
なんか違うなって思ってたんだよな、
でさ、メローってなに?
って、聞いてみる。
メロー?
そう、メロー。
甘酸っぱいアメリカのメロン、だろ?
そっか!兄ちゃんなんでも知ってんな!
ドリフの馬鹿兄弟並み。
大人になって、
メロー、いや、メロウの意味を知る。
デザートみたいな甘い酒という評判と、
貴醸酒という未知のカテゴリー。
割と人気もあるらしく。
どうやらメロン味でもなさそうなので。
こりゃ、キチンと呑まねばなるまい、と。
まぁ、ついつい趣味の領域には、
気合いが入ってしまう、のだ。
茨酒ファンとしては。
貴醸酒っていうジャンルは初めてだ。
お師匠さんの話によると。
なんと仕込みの最終段階で、
水の代わりに日本酒を使うらしい。
そうすることで、
とても甘口な酒になるんだってね。
イメージはこんな感じか?
普通の日本酒は→水・水・水
そんで貴醸酒は→水・水・酒
って感じのようだ。
酒を酒で仕込む?
仕込み水の代わりの仕込み酒だ!?
まじか!
すげー、ファンタスティック。
しかしなんでそんなことすんの?
と、貴醸酒に興味を持つ。
だって、せっかく造った酒をだ、
呑まずに仕込みに使っちまうだなんて!
もったいないなー、って思う。
ゆえに贅沢だなー、って思う。
水ならコストかかんないのに。
先人の知恵ってのは計り知れない。
よくもまーそんな発想するよなって。
実際酒造ってる方なんか、
特にそう思うんじゃないの、かと。
貴醸酒の発明に至る話を知りたいな、
と、好奇心が湧いてくる。
特に、その動機ときっかけが知りたい。
案外、
蔵人が酔っ払って水と酒を間違えた、
とかだったりしてね。
ほんっと日本酒って面白い。
さて、肝心の味わいは。
なるほど評判通りの味わいだ。
とろみのある甘味、そして濃い!
確かに酒のスイーツだ。
完熟した果実や糖度の高い葡萄、
甘いフルーツを彷彿とさせる香り。
絶妙な香りのバランス。
そして来福らしい酸味が、
さっぱり感を醸してる。
ので、思ったほどくどくはない。
かなり甘口の白ワイン、
みたいな、いやそれ以上か。
仙禽のドルチェ・シリーズを、
さらに濃くしたイメージ。
何気に結構うまいと思う。
来福MELLOWすごくいい。
mello yello 好きだったように、
Raifuku Mellow も気に入った。
貴醸酒って面白い味わいだ。
よい発見になった。
〆のデザートがわりに、
ちょこっとキュッと呑む。
まさしくメロウな甘美さ。
【メモ】
◇香りの高さ:控 ・・・★・ 高
◇味の濃淡さ:淡 ・・・・★ 濃
◇甘味:★★★★★
◇含み香:甘い完熟果実葡萄系
すんごい甘美なお酒。結構美味しい。