渡舟 しぼりたて生吟(府中誉・石岡市)
またひとつ、好みの酒が増えた。
これ、旨いなー。
って、しみじみそう思う。
2合呑んで、ふと考える。
これ以上はもったいない、と。
明日また楽しく呑もうぜ、と。
だよなー、楽しみは少しずつだな。
… じゃ、もう一杯だけにすっか!
っつう。
ちなみに、だ。
「一杯=一合」っていうレートである。
で、すっかりいい気分になる。
思わずして、呑みすぎる。
が、基本、後悔はない。
ただ、家族の目が気になる。
なんか、家族に尽くしとくか?
って気分になる。
去年まで吟醸造りだったらしいが、
今年から純米吟醸になったようだ。
それに伴い、味わいもアップデート。
が、値段は据置なんだってね。
もうすっかり、
府中誉さんのファンになった。
当然だろ?
コストだけ言えば、
そうそう、オマケに渡舟の酒粕頂いたから、
かみさんに粕汁作ってもらって。
渡舟の粕汁と生吟。
まぁ、当然なんだけど、最高だったー。
こんな上品な味の酒粕はなかなか無い。
優れた生酒の持つ、綺麗な味わい。
冷え冷えよりも、
10〜15℃ あたりが好印象。
フレッシュさの中にも、
深い味わいを持ち合わせてる。
その辺が、グッとくる。
マスカットのようなフルーツ感。
または、梨のような清涼感とも。
穏やかな吟醸香、果実様な香味。
程よい甘味からの、綺麗な苦味が印象的。
この微かな苦味が、
味のバランスを絶妙に整えてる。
ちょうどチョコレートの、
カカオ感って言えばいいだろうか?
有名どころだと、
飛露喜とか、そんな感じ?
もちろん、それらより旨いけど。
このスウィート&ビターが、
渡舟って酒を大人のイメージにする。
無濾過生酒なので原酒の力強さはない。
が、アルコール度数が落ち着いている分、
呑み口が軽快で素晴らしい。
この辺は蔵元の狙い通りだろう。
せっかくの生酒を、と。
怒られそうだけど、そこはあえて燗にする。
燗酒がライフワーク、いや生きがいだ。
風味を壊さないように、ぬる燗で。
なるほど、甘味の衣を纏ってたんだ。
そう、気付く。
温度が上がると甘味が控えめになり、
酒の旨味がくっきり浮かんでくる。
それから酸味も少々。
結構旨いなー。
渡船の旨味を綺麗に引き出してるから、
この酒旨いんだ、と。
って、しみじみそう思う。
燗も悪くないね。
渡舟には物語があって。
物凄く端折って言うと、
夏子の酒 〜茨城編〜
で、ある。
渡船という幻の酒米の復活物語。
それが府中誉のストーリーだ。
詳しくは蔵元の公式HPを参照 ↓
【メモ】
◇香りの高さ:控 ・・★・・ 高
◇味の濃淡さ:淡 ・・★・・ 濃
◇甘味:★★
◇含み香:穏やかな果実味
スウィート&ビターな感じ。またフェイバリットな酒が増えた。
※ 実際のラベルはもっと紫色です。カメラの性能により、写真が青っぽくなっててしまいました。
ibazake 安藤商店で購入