来福 純米生原酒 さくら(来福酒造・筑西市)
桜色舞うころとなり。
来福純米さくらを呑む。
季節柄、いろんな桜酒があるけど、さ。
来福のさくらはかなりスペシャルで。
なにせ。
ホントに桜から酒が出来てるから。
完璧な桜酒だよな、っつうね。
桜から酒が出来る?
その秘密は、酵母にあって。
来福酒造の伝家の宝刀、花酵母ってやつで。
桜の花にくっついてた。
詳しくはこちらを参照 ↓
ところで。
さくら酵母で醸したわけだし、さ。
道明寺のような桜風味がするのか?
という話。
答えはノーだ。
あくまでも日本酒のあじわい。
つまらない、って?
そーかな?
桜餅みたいな味のする日本酒って …
だろ?
桜餅には桜餅の。
酒には酒の身の丈っつうかさ。
それぞれのよさがあるから。
さて、ウンチクはここまで。
肝心のあじわいについて。
季節を感じさせてくれる酒なうえに、だ。
この旨さがなんともたまらない。
これは絶対呑んでおくべき。
ぜひ、桜が散る前に。
いや、散ってからでもありだな。
花咲じいさんじゃないけど。
まぶたの奥に満開の桜が蘇るだろうな。
優しい甘味からの味の広がりが。
とても綺麗でさっぱりしている。
うっすら滓がらみのピチピチ感が。
まるで桜の花びらのような、さ。
口の中で、さくら舞い散るような。
ひゅるりらって感じの味わい。
刹那に散りゆくようにキレもよく。
香りも春の風に舞うような爽やか系。
そんで、生原酒らしいフレッシュ感。
呑み口もよく。
なんともいい酒だな、と。
すごく旨いし。
あ、ちなみに。
酒米はひたち錦である。
茨城オリジナル酒米ってやつで。
この辺も茨酒ファンとしてはさ。
グッときちまうんだよな。
酒呑みながら、桜の季節を愛でる。
桜の花は心の栞。
僕の茨酒ノートにもひと花挟んで。
来年もこの酒を呑むんだ。
桜が咲き誇る季節に。
【メモ】
◇香りの高さ:控 ・・・★・ 高
◇味の濃淡さ:淡 ・・・★・ 濃
◇甘味:★★★★
◇含み香:爽やか甘味系
桜がサケば、この酒を呑める幸せ。
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