家久長 特吟(家久長本店・大子町)
燗酒が大好きで。
どうしてかって言うと。
バリバリの。
寒がりだからなんだけど。
お師匠様の話だと。
江戸時代なんかは。
燗にするのが当たり前で。
酒が温まるのを待てずに。
冷や酒呑むのは品がない。
っていう感じだったらしい。
どうやら、寒がりなうえに。
品格のある人間みたいだ。
あ、俺のことね。
家久長特吟。
いわゆる本醸造っていうやつで。
これがまた、すげー旨い。
香り控えめ淡麗辛口。
っていう、典型的な越後酒っぽい感じ。
が、ここまでいい感じの淡麗辛口酒を。
新潟中探してもそうはない。
そんで、抜群に燗上がりな酒で。
熱々にしてもいいし。
もちろんぬる燗もありだし。
あー、そうそう冷やだって悪くない。
って、本当は。
冷や呑みするような。
品のない人間だったりする。
天厨貴酒、か。
要するに皇帝が呑む酒ってことだな。
もちろん、庶民の酒だけど。
いや、本当に。
皇帝の舌を満足させるだけの。
旨さがあると言い切れる。
香り穏やか。
味淡麗。
燗にすると膨らむ旨味。
キレ抜群。
そして辛過ぎず。
この味わいのバランスが。
すごくいい塩梅だ。
多分。
燗にするのを前提に。
造られてるんだろう。
寒い夜にしみるねー。
茨酒の旅の途中だから。
次の酒にいかねばならない。
のが、後ろ髪引かれる思いで。
実際は、春までもう5本ぐらい呑みたい。
そんな酒である。
アテはなんでも合う。
肴を選ばない酒。
やっぱり、こういう酒が旨いんだよな。
いろんな酒を呑んで。
どれもこれもうめーと思うんだけど。
どうも近頃。
巡り巡って。
こういうタイプの酒が。
より好きになって。
んで、家久長さんの酒に関しては。
もう完璧に。
Can't stop fallin' in love.
みたいな、さ。
愛して止まない。
マジでマジでマジで!
旨い!
すっかり、ハマったなー。
【メモ】
◇香りの高さ:穏 ★・・・・ 華
◇味の濃淡さ:淡 ・★・・・ 濃
◇甘辛の印象:辛 ・★・・・ 甘
◇含み香:旨さが冴える日本酒フレーバー
完璧な燗酒。もう、トリコです。
ibazake 安藤商店で購入