霧筑波 特別純米 本生(浦里酒造・つくば市)
淡麗と薄味は違う、なんて聞くと。
なんだか禅問答でも始める気か?
と身構えちまうが。
霧筑波の特別純米本生を呑めば。
その言葉の意味を。
完璧に理解することが出来る。
まさしく呑み込めるというか。
色即是空。
空即是色。
言葉じゃ説明しきれないもんだが。
酒って呑めばすぐにわかりあえる。
当たり前だけど。
そもそも、このブログも。
可能な限り言葉で酒の味を伝えようと。
文才やら表現力に乏しい。
ただ、呑むことぐらいしか能がない。
素人なブログ主が書いてるわけだが。
正直言って、自分で文章書きながらも。
文字から全く味が想像できねーな、と。
まー、そうは思いつつ。
一応、酒ブログだから。
味わいはどーたらこーたら、とか。
なんとなく感想書かなきゃな、と。
ほぼ、やっつけに近い感じで。
酒の味については書いてる。
それに関しちゃ、はっきり言えば。
ジオングの足と同じだ。
メロン様だ?
メロンパンかっ、つうの。
と、自分にツッコミ入れながら書いてる。
あれこれ余計な言葉を重ねずに。
正直言うと。
霧筑波の味わいは霧筑波味と表現したい。
それ以外の表現ってあり得る?
どの酒も同じだが。
文章やら言葉で。
味わいを伝えることが出来るのは。
実際の10%ぐらいだろう。
メロン様の吟醸香に。
五百万石らしく細身の味わいで。
苦味がちょいある感じの。
本生のフレッシュな風味が華やぐ。
淡麗で、若干辛口な感じ。
って書くと。
なんだか特徴があるようでないような。
似たような説明文のついた酒なんて。
世の中たくさんあるじゃねーか。
他の酒となにが違うのか?
っていう、さ。
例えば同じメロン様の吟醸酒でも。
ちょいと香りが強過ぎるというか。
若干、派手過ぎるというか。
もっというと鬱陶しいっつうか。
確かに香りが高くて。
味わいも綺麗な酒なんだけど。
なんかねー、飽きちゃうんだよな。
っていうのが多い中で。
霧筑波は違うんだ。
それこそが、霧筑波フレーバーの神髄で。
決して飽きがこない。
呑むほどに感じる繊細な味わい。
けど、残念なことに。
それを的確に表現する力が俺にはなくて。
ただ、こうしてわめき散らすしかない。
うめーぞー!!!!!
って、さ。
霧筑波フレーバー。
こればっかりは、言葉では説明できない。
ぜひ、呑んで感じて頂くしか無い。
もちろん、呑んだことがある方ならば。
俺の言いたいことについて。
100% わかって頂けるだろう。
薄味ではない、本当の淡麗さ。
小川酵母が醸す独特の柔らかい香り。
熟成によるまろやかさ。
その全てが霧筑波のフレーバーで。
もう、唯一無二な味わい。
こういう旨い酒には言葉は要らない。
一緒に呑んで。
お互い「うめーなー」がいい。
Come Together Right Now Over Me.
酒は言葉で表現すればするほど。
わかりあえなくなる。
今流行りの。
香りプンプン系で。
酸が立つ濃醇旨口の。
無濾過生原酒みたいな、さ。
そんな酒の真逆を行くのが霧筑波で。
そりゃ、流行らないかもしれないけど。
決して廃れることはない。
それは何故か?
時代の流れに左右されない。
霧筑波の造りには。
時代を貫いていく普遍さがあるからだ。
最後にひとつ。
余計なことを言ってしまおう。
いろんな酒蔵が集まる試飲会などで。
霧筑波と他の酒を呑み比べると。
はっきりわかることがある。
それは霧筑波のまろやかさで。
霧筑波以外の酒が粗っぽく感じる。
おっと、例外がひとつ。
出羽桜、だ。
【メモ】
◇香りの高さ:穏 ・・★・・ 華
◇味の濃淡さ:淡 ★・・・・ 濃
◇甘辛の印象:辛 ・★・・・ 甘
◇含み香:霧筑波フレーバー
特別純米表記だが、階級的には純米吟醸かそれ以上。茨城の至宝。
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