来福 純米吟醸 愛船二〇六号(来福酒造・筑西市)
来福の必殺技。
レア米純吟。
愛船二〇六号とは。
愛山の叔父だか叔母にあたる米らしく。
1960年代には作付けされなくなった。
幻の酒米。
らしい。
その幻がこうして。
一升瓶に詰まっている。
はっきりと存在している。
アルコールに姿を変えて。
スピッツの渚じゃないけど。
酒をコップに注いだ瞬間に。
幻よ醒めないで。
ついでに酔いも醒めないで。
なんて、思ってみた。
どんな風に愛船米が栽培されてるのか。
全く想像できないのだが。
きっと、心ある農家さんが。
だいじに愛船を栽培してるんだろう。
火入れの純米吟醸。
って、久々に呑む気もする。
上立ち香から薫るミルキーな甘さ。
含み香は果実様の甘味。
からの。
酸味とアルコール感。
が、後味を辛く感じさせる。
トータルな印象としては。
甘い。
が、くどくなく。
若干淡麗めにも感じる。
日増しに美味くなる。
あと引く呑み口。
カーネーションの花酵母で。
醸されてるそうで。
故に、ラベルが赤なんだろう。
そういや、さ。
「愛」
だったな、と。
愛船に掛けて。
カーネーションなのか?
それとも、発酵上の相性が。
たまたま、さ。
カーネーション酵母だったのか?
その辺は、謎だけど。
まー、ちょっと。
気に入っている。
【メモ】
◇香りの高さ:穏 ・・★・・ 華
◇味の濃淡さ:淡 ・★・・・ 濃
◇甘辛の印象:辛 ・・・★・ 甘
◇含み香:果実っぽい甘い香り
レア米。純米吟醸らしい磨かれた美酒。
ibazake 安藤商店で購入