来福 純米 ひやおろし 若水(来福酒造・筑西市)
来福酒造の醸す純米酒はどれも秀逸だ。
来福というと、愛山を中心に。
純吟無濾過生原酒とか。
火入れにしても。
純米吟醸クラスがメインな印象だが。
実のところ来福の真骨頂っちゅうか。
本当の良さは。
火入れした純米酒だろう、と。
そう思う。
手前味噌だが参考にして頂きたい ↓
なーんて、言いつつも。
それは。
俺の勝手な思い込みもしれないけど。
もちろん。
純米吟醸シリーズも抜群だけど。
どツボにハマる、っつうか。
来福の純米酒はどれもこれも。
麻薬っぽいところがある。
クセはないのに。
くせになる旨さ、っては。
こういう酒のことだろう。
イチョウの葉が舞うラベル。
旨さの乗ったひやおろしだ。
醸造ってのは魔法なのかもしれない。
もちろん、科学的な根拠があって。
米が酒に変わる、さ。
理(ことわり)が解明されてるし。
旨い酒造るための理論だって。
見聞きしたことないけど。
多分あるんだろう。
まー、そんな人智を超えて。
このひやおろしの旨さは。
マジカルな領域にある。
ように、思える。
… って、俺が酔っ払ってるせいか?
そう感じるのは。
まー、ともかく。
残暑厳しくない9月。
酒呑むにはもってこいだな、と。
どこの蔵元さんも喜んでるだろう。
ここ数年ひやおろしの定義については。
あちこちで物議を醸しているが。
それすらも季語になるっちゅうか。
季節の風物詩なもんで。
その手の話については。
今年の夏酒で意地張って以来。
俺の中ではどうでもよくなりつつある。
いっそのこと、旨いひやおろしなら。
桜吹雪の下で。
花見しながら呑んでも構わない。
そもそもひやおろしなんて銘打つと。
秋が過ぎれば売れないから。
意外と大変なんじゃないの?
と、蔵人じゃない呑気な俺は。
そんなこと考えてる。
ひやおろしなんて敢えて書かずに。
出荷したほうが。
季節に縛られない強かさもあって。
いいんじゃないのかなんて。
思ったりもする。
まぁ、ともかくどっちでもいいけど。
結論は、いつもの俺の得意技。
酒が旨けりゃ。
こまけーことはまーいかっぺ的な話で。
素面の方には怒られそうだ。
冷酒から燗まで幅広く◎な酒で。
蜜のようなコクのある旨さ。
そこにシャープさもあって。
濃淡過ぎず、甘辛過ぎず。
程よいバランス。
キレもよく。
穏やかな香りが心地よい。
決して呑み飽きない味わいで。
純米酒らしい、旨い酒。
さんま、最高にあうね。
なーんて書くと、ただのひやおろしか?
とも思えるのだが。
ぜひ呑んで頂きたい。
ディズニーランドじゃないけど。
この酒の魔法を感じてもらいたいね。
【メモ】
◇香りの高さ:穏 ・★・・・ 華
◇味の濃淡さ:淡 ・・★・・ 濃
◇甘辛の印象:辛 ・・★・・ 甘
◇含み香:来福フレーバー
このひやおろし最高だ。レギュラー入りしないかなー。
ibazake 安藤商店で購入