来福 純米吟醸 ひやおろし 兵系酒十八号(来福酒造・筑西市)
来福ひやおろし三部作パート2。
純米吟醸 兵系酒十八号。
山田錦だの雄町だの。
そういったメージャーな系譜を持つ。
酒米なんだってね。
にしても。
なんだか人造人間みたいな。
名前の酒米だな、と。
なんか可哀想だから。
それなりの名前をつけても。
よかったんじゃないかと。
じごろう錦とか、なだこう錦とか。
おっと口が滑った(笑)
ちなみに、かの菊正宗が。
大事に育ててる米らしい。
ふーん。
なぜそれが来福に?
多分、生詰なんだろう。
わかんないけど。
火入れしてきっちり枯らした感じがない。
若干フレッシュさが残る感じ。
冷酒だとすっきりしてるなー。
ちょっと、味の本質が知りたくて
敢えてそれを常温にしてみる。
当然味が出てくる。
これぐらいが面白いかもな。
あえて燗にしてみた。
ぬる燗がいちばんか?
生詰らしさを敢えて消すのも悪くない。
けど、やっぱり冷酒がいいやな。
じっくり味わってみると。
爽やかな若さの中に。
あでやかなつやがあり。
なまめかしい妖艶さが漂う。
今まで気づかなかったなー。
この色気に、さ。
基本的なフォルムは食中酒。
香りはふっくらと穏やかな感じ。
果実感の吟香ではなく。
米感、だな。
冷たくして吞むとやや淡麗め、か。
いや、そうでもないか。
キレがよく。
さらりとしている。
やや辛口の。
きちんと五味が揃った感じ。
さすがに山田錦の子どもっぽい。
酒だけで吞んでも。
吞み飽きしないところが。
なおよし、だな。
やっぱりこの酒、旨いよ。
ひまわりの花酵母。
もちろん夏っぽい花だが。
9月から10月にかけて咲く。
ひまわり畑が割とあったりして。
夏から秋へと空は高く。
なんとなくこの季節にマッチしてる。
そんな気もする。
ま、欲を言やそりゃ。
季節ものとしては100点なんだろうけど。
まー、大事なのは。
それよりも。
柿食わず酒を吞むなりひやおろし。
秋の夕暮れに吞む旨いひやおろし。
ほんと、バカだなー(笑)
【メモ】
◇香りの高さ:穏 ・★・・・ 華
◇味の濃淡さ:淡 ・・★・・ 濃
◇甘辛の印象:辛 ・★・・・ 甘
ふっくらとした穏やかな香り。
冷酒がいい。
旨い食中酒。