茨城の地酒を呑む

茨城の地酒(日本酒)を紹介。茨城は水戸黄門以外にも沢山の魅力があります。

霧筑波 夜霧(浦里酒造・つくば市)

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霧筑波の夏酒。

ラベルがいつもと違うのがまたよい。

筑波山の夜空に天の川が浮かぶ。

壜燗火入れの特別本醸造タイプだって。

うーん、実にいい響きだ。

 

ちなみにシリーズもので秋に夕霧、冬に朝霧が出るらしい。

楽しみでたまらない!

 

霧筑波初の夏季限定品。

お盆に実家に持っていく。

 

どんなもんかとワクワクして呑んだ。

焦るのはよくない。

ご先祖様にお供えするのを忘れた。

まぁ、お供えと言ってもだ。

夜になればなくなるけど。

それが我が家の風習。

生きてる人のほうが大事だから長いことお供えする必要ない。

ってのが家訓。

ご先祖様、特に酒好きだった爺ちゃんには悪いことをした。

今度また酒持っていこう。

 

まぁ、そんなわけで今回も親父さんと呑んだ。

他の酒がなければ今回も一晩で空けちまっただろうな。

 

レギュラーよりやや甘め。

霧筑波の味わいはそのまま。

 

悪くないね。

いい味だ。

日本酒本来の味って感じ。

旨い。

安いし。

 

酒質は淡麗であると思う。

決して濃くはない。

 

どんなツマミにも割とあう感じ。

お袋さんやかみさんの味付けにもピッタリはまってる。

酒が出しゃばることもない。

 

しかし、肴なしに呑むとだ。

それなりにコクがあるようにも感じる。

味があると言ったほうがいいだろうか。

 

そのへんの味の濃淡さと味わいのバランスがもの凄く繊細なんじゃないかと思う。

 

多分ね。

 

生原酒好きが呑めば「薄い!!」って感じるだろう。

フルーティーワイン日本酒好きが呑めば「ただの日本酒じゃん!」ってなるに違いなく。

辛口好きからすれば「甘いな」って言うはずだ。

 

はっきり言えば、味わいにパンチ力はない。

もっと言えば、誰しもがわかるようなはっきりとした特徴がない。

銘柄のように霧がかった味わいなのだ。

 

けど、そこが霧筑波の凄いとこだと思ってる。

そのどっちにも振れない絶妙なバランス。

最終的に旨いと感じる正体なんじゃないのかな、と。

 

【メモ】

◇香りの高さ:控えめ

◇味の濃淡さ:やや淡麗

◇余韻:自然と消えていく

◇霧筑波の中では甘味が印象的。が、そんなに甘いわけでもない。甘味が消えた後のまろやかな味わいは霧筑波ならでは。