霧筑波 純米大吟醸 山田錦 別撰(浦里酒造・つくば市)
そりゃ佳い酒ってのはたくさんあるし。
呑んじまったらもちろん瓶は空っぽになるし。
ただ、コップに注ぐものとはまた別で。
それでも心に残るっていうか。
いつまでも忘れられないっつうか。
本当の意味で別撰な酒ってのがある。
それがこの酒で。
佐々木杜氏の最後の花道を飾る酒。
芸術的な雰囲気さえ感じる、気品のある酒。
まるで凹凸のない。
どこをとっても完璧な曲面が織りを成す球体のような。
熟成の為せる、バランスのとれた滑らかな味わい。
そんで小川酵母らしい淑やかな香り。
新株分だけ、さ。
いつもより少しだけ吟醸香をつけて。
さりげなく薄化粧してる感じがたまらない。
それがまた清楚でとても綺麗だ。
品格があり奥ゆかしい酒。
が、決して退屈しない。
いつまでも呑んでいたくなるような居心地の良さ。
佐々木杜氏ってやっぱり凄い。
名匠、マジで。
そして、この味わいは忘れられない。
霧筑波の美学や哲学からすると。
出品酒を販売するってのはまず有り得ない。
だが、ポリシーを曲げたわけではないと思う。
蔵元からの佐々木杜氏への最大級の御礼だろう。
すげーいい蔵だっぺよー。
佐々木さん長い間お疲れ様でした。
今まで旨い酒を沢山呑ませて頂き。
誠に有難うございました。
これからもずっと
佐々木杜氏が醸した霧筑波を忘れません。
安藤商店で購入