来福 純米酒 山廃仕込み(来福酒造・筑西市)
うめーなー。
盃持ったまま、唸っちまった。
旨い酒に出会う。
それが茨酒の旅の醍醐味。
それはまるで、
桃源郷を見つけたような気分。
燗上がりする酒。
来福の山廃純米、マジで最高だ。
この前の大雪2連発の1回目で。
すっかり、
寒くてやってらんねー、
となり。
すかさず、雪が降りしきる中、
NHKの呼びかけを無視しつつ、
燗向きの酒を買いに出かける。
自分で言うのもなんだけど、
かなり殊勝な酒呑みだと思った。
ただ、
雪見酒とか風流なことは一切せず。
きちんと窓のシャッターおろして、
ファンヒーター&エアコン&コタツ、
そんで、燗酒っつう。
12月産まれでスキーが趣味の男だが、
普段は寒さに滅法弱い、
そんな奴でございます。
クセのない柔らかい山廃フレーバー。
上質の旨味、程よい酸味。
熱燗あたりが一番好きだ。
思いっきり熱めにして、
チビチビやりながら、
っていう展開もたまらない。
冷やも悪くはないけれど、
冷やで呑んだら勿体ない。
燗にしてこそ、この酒の真価が発揮される。
と、僕は思う。
甘味は控えめ。
あまり好きじゃない表現だけど、
簡単に言えば、芳醇辛口。
こういう旨い酒呑むと、
あー、酒って発酵ものだなー、と。
つくづくそう感じる。
まー、肉系はバッチリ合うのは当然か。
コッテリ系とのタッグは最強。
そんで甘辛系もおてのもの。
ちなみに、
クリームチーズとのマリアージュはヤバイ。
蕩けちまうような味わい。
意外だったのは、
あっさり系にも合うところで。
酸味が邪魔するか?
と、思いきや、それが全然で。
それは愛山がもっている、
ふくよかな旨味がよくでているからで。
まー、ともかくだ。
味わいのバランスがとてもよい。
いやー、抜群に旨い。
何にでもあうなー。
来福の酒の中でナンバーワンの食中酒。
今まで呑んだことある中ではだけど。
アテとサケが一体となる感じ。
1+1=10とか100とかになる感じ。
そういう魔法をもってる酒だな、と。
それにしてもいつも感心するのは、
来福酒造のリーズナブルな価格設定で。
愛山使ってる酒の中では、
ダントツにお買い得だな、って。
播州愛山?4200円?
燗で冴える来福山廃の方がずっといい。
お釣りで旨いアテまで買えるしな。
ところで、近頃思うことがあって。
季節柄、
生酒やら無濾過生原酒が出回るわけで。
すごくワクワクしながら、
うめーなー、って呑んでる。
で、各蔵の生酒呑んでるうちに、
気が付くと桜が咲いてる、っつう。
欲を言うと、
この時期だから燗酒も呑みたくて。
ただ、残念なことに、
僕の肝臓は1つしかないし。
おまけに稼ぎも良くないので、
燗酒と生原酒を両方思う存分呑めなくて。
そのあたりちょっとプランを考えて、
呑むべき生酒を絞るか?
とか。
または、この際だ。
いっそのこと生酒買うだけ買っといて。
冷酒呑みたくなる季節まで、
冷蔵庫にしまっとくか?
とか。
半ば本気で考えてる。
やっぱし、火入れしてあるさ。
燗上がりする酒買って。
あちちち、とか言いながら徳利持って。
ちびりちびりと呑みてーな、っつう。
【メモ】
◇香りの高さ:控 ・★・・・ 高
◇味の濃淡さ:淡 ・・・★・ 濃
◇甘味:控えめ
◇含み香:やわらか山廃フレーバーからの愛山味