霧筑波 山廃特別純米(浦里酒造・つくば市)
熱燗向きの山廃。
しかも熱々がよい。
霧筑波の山廃。
生酛系は独特の酸味が特徴だ。
生酛酒(山廃も生酛)苦手だったのだが、
近頃いろんなタイプの生酛呑んでみて、
やべー、生酛ってうめーなー、と。
かなり好きになった。
生酛茨酒呑んでみっか、な。
と、別にこのお酒呑むために、
訓練してたわけではないが。
燗酒呑みたい季節だし。
酸味を嫌う浦里酒造が醸す山廃特別純米。
逆説的でなんとなく面白いな、と。
どんな味がするのかワクワクしながら呑む。
霧筑波らしい淡麗さ。
プラス生酛フレーバー。
生酛風味は結構ソフトである。
霧筑波は基本淡麗な酒だから、
生酛由来の酸味をなるだけ抑えたんだろう。
きっと。
ともかく、この絶妙なバランスはさすが。
燗にすると本当に旨い。
酒の持つ旨味が広がって、
生酛独特の風味と溶けあう感じ。
ちょっとうっかりお酒を沸かしすぎて、
多分70℃〜80℃ぐらいになってたと思う。
おっとっと、とかいいながら、
少し冷まして呑んでみたら、
これがまた最高に旨くて。
なんとなくアルコール飛ばしちゃって、
もったいないような気もするんだけど。
7合ぐらいはそんな呑み方を楽しんだ。
あ、ちなみに甘味はほとんどない。
山廃っつうか生酛って、
完璧な発酵フレーバーだよなー。
クセがあると言えばあるけど。
実はそのクセが旨さであったりして。
チーズや納豆と同じだな、と。
にしても、だ。
霧筑波さすがである。
【メモ】
◇香りの高さ:控 ★・・・・ 高
◇味の濃淡さ:淡 ・★・・・ 濃
◇甘味:ほとんどなし
◇含み香:ソフトな生酛風味
完璧な燗酒。これは本当に旨い。