福笑 上撰(浦里酒造・つくば市)
普通酒に求めるものはなにか?
ま、とりあえず。
コストパフォーマンスだろう、な。
味わいと値段の曲線。
の、折り合いのよさ。
安くて旨い酒。
経済学的な視点からすると。
まー、そんなところか。
それから。
これは形而上学の問題ではあるが。
気軽に呑めるっちゅうか。
酒の講釈なんか、いぎでもねーがら。
はやぐ呑んべよ。
っちゅう。
煩わしいことや細かいことなしで。
オッケーな酒だっつう。
霧筑波を醸す浦里さんが造る普通酒。
福笑っていう昔からある銘柄で。
地元つくばで愛されてる酒。
な、もんで。
俺の住む街では。
全くお目にかかることができない。
な、もんで。
直接取り寄せようと。
蔵元さんに電話してみた。
そしたら。
「どちらにお住まいですか?」
って、話になり。
「ひたちなかです。」
って答えたら。
「ひたちなかの安藤酒店ご存知ですか?」
「はい!しょっちゅう行ってます。」
「送料もったいないので」
「安藤さんとこで注文してください。」
というわけで。
安藤さんにお話して。
安藤酒店のラインナップにない酒だが。
安藤酒店経由でお世話になった、という。
蔵元さんと酒屋さん様々の。
なんとも粋なお心遣いを頂きまして。
本当にありがとうございました。
普通酒の話に戻るけど。
なにせ常温放置がオッケーで。
もちろん、冷や呑みが基本だ。
気が向けば燗にしてもよい。
ちなみに、燗で呑んだけど旨かった。
熱々がいい。
冷蔵庫?
扉開け閉めすんのが面倒だ。
でも、わかんないな。
ひゃっこいと旨いのかな?
まー、やんないけど。
温度管理に気を遣うこともないし。
酒器に拘ることもない。
なんならドンブリで呑んでもいい。
品がない?
そうかもね。
けど、俺は品格を出したいんじゃなくて。
ただ、いっさいの煩わしいことから離れて。
気楽になりたいだけなんだ。
浦里酒造ファンとして。
定番出荷コンプリートに向けて。
最後の酒になったのが。
この福笑で。
おかげさまでひと通り。
浦里酒造さんの酒を。
呑むことができた。
そういった感慨もあり。
最高に旨い酒になった。
俺の茨酒の旅も。
これでまたひと区切り。
だな、っつう。
そんで、もちろん。
これからも霧筑波を。
福笑を呑み続けるんだ。
あー、なんて楽しいんだ。
霧筑波&福笑。
茨城に暮らす喜び。
【メモ】
◇香りの高さ:穏 ・★・・・ 華
◇味の濃淡さ:淡 ★・・・・ 濃
◇甘辛の印象:辛 ・・★・・ 甘
◇含み香:米の芳ばしさ
浦里酒造の普通酒。普通に旨い酒。それが普通じゃない普通酒。冷や◎燗◎。
ibazake 安藤商店で購入
(注)安藤酒店さんにお願いして取り寄せていただきましたが、このお酒は安藤酒店では通常取り扱ってませんのであしからず。