武勇 かすみ酒(武勇酒造・結城市)
武勇の春酒、蔵の旬、かすみ酒。
春霞のような。
薄にごりの酒で。
これも外すことができない。
毎年必ず呑む茨酒。
っていうと、もう10年呑み続けてるぜ。
みたいな、雰囲気を醸し出してるが。
実は、去年初めて呑んだっつう。
思いっきり、かすみ酒ビギナーでして。
ブレンドしてる生酒で。
そりゃ、もちろん。
旨いに決まってる。
大吟の華やかな香りと純吟の澄んだコク。
その辺の塩梅が絶妙で。
綺麗な吟醸香と爽やかな味の広がり。
甘い雰囲気の中にも辛さもあって。
完璧な美酒、だな。
パブリックな武勇のイメージは。
「濃さ」だと思う。
濃醇な、旨味。
辛口純米あたりの、さ。
そこからすると。
かすみ酒は逆行ってる感じで。
果実味溢れる爽やかさが。
先ず、心を捉える。
そして、きちんと磨かれた。
ライトなようでいて。
きちんと呑みごたえのある。
ミディアムボディが余韻に残る。
濃くてうめーなー。
っていうよりは。
なんていうか、上品で美味しい。
そんな酒。
だからと言って。
ワイン好きにはたまらない、みたいな。
そんな酒ではない気がしている。
もちろん。
あまり日本酒得意じゃない人でも。
スッと呑めちゃう酒だけど。
あくまでこれは日本酒だな、と。
武勇が醸すのはワインではなく。
日本酒なんだよなー、と。
米の果実感。
何言ってんだろう?、こいつ。
と、思われるだろうが。
やっぱり、米とフルーツは親戚だと。
そう感じさせてくれる酒。
生酒らしさが全開で。
日替わりで味わいのバランスが。
結構変わるのが面白い。
いずれにしても美味しいのは不変。
今日は香りが立つなー、とか。
丸いなー、なんて日もあり。
若干苦酸が出ていいアクセントだな、とか。
この一升瓶との付き合いには。
全く飽きがこない。
が、いかんせん。
一週間も、もたない。
だって、美味しいから、さ。
【メモ】
◇香りの高さ:穏 ・・・★・ 華
◇味の濃淡さ:淡 ・・★・・ 濃
◇甘辛の印象:辛 ・・・★・ 甘
◇含み香:果実のような吟醸香
武勇の春酒。とても上品なうすにごり。抜群。
ibazake 安藤商店で購入